解説
印象主義音楽の開拓者C.ドビュッシー (1862-1918) のフルート音楽は後のフランスの多くの作曲家達に多大なる影響を及ぼし、その源泉となりました。その代表的傑作である管弦楽曲の 『牧神の午後への前奏曲』をはじめ 『シリンクス』、『フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ』、『ビリティスの歌 (朗読、2Fl. 2Hrp. Celesta) 』 があり、その美しさに魅了されます。もしも今日の様に近代フルート四重奏の演奏形態が確立していたなら、C.ドビュッシーはE.ボザの四重奏曲と同様、或いはそれ以上に美しい名曲を作曲したに違い ありません。近頃、そんな夢のような話をベーレンライター社がかなえてくれました。彼の有名なピアノ曲 『2つのアラベスク』 (1888) を同社が編曲作品シリーズの一曲として出版しました。作曲されてからおよそ百年後に、新たにフルート四重奏曲 『2つのアラベスク』 として蘇りました。この珠玉の四重奏曲の美しさにはE.ボザもきっと顔負け、苦笑です。「私の十八番 (オハコ) を奪われた!」 と・・・・・・!でも彼は有名な 『夏山四重奏曲』 でドビュッシーの楽句を引用していますから、相打ちですね。(解説/佐野悦郎)スタッフより
特撰コーナーにて取り上げています⇒ドビュッシー生誕150年「第3回 フルート・アンサンブル」ニュース
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