解説
「前奏部」と「近代組曲」の二部で構成された、ウィットに富んだ三重奏曲です。1941年2月、第二次世界大戦の英独空軍の戦闘の最中、平和への祈りを込めて友人と自分自身のために書かれました。珍しい編成の理由は、M.アーノルドが作曲家として自立する前はトランペット奏者だったためです。序奏部 3/4[F]は三部に分かれ、夢心地のスロー・ワルツから始まり、やがてドップラー風の技巧的ワルツになり、最後は流麗な超絶技巧ワルツになります。後半部はそれぞれに「間奏」を挟み、様々な国の「4つの舞曲」が展開されます。Czardas 2/4[f]は、クラリネットがトリルで装飾されたシンコペーション旋律を奏で、後半の行進曲風旋律はフルートも競演します。次はTango 4/8[g]でピアノ伴奏のハバネラ風リズムに乗って管楽器が仲良く手を取り合ってダンスします。Blues 4/4[d]はピアノのブルース・コードによるオスティナート・リズム上に管楽器が交互に魅惑的なブルースをセッションします。Waltz 3/4は愉快なジャズ・ワルツ風の伴奏に乗って、雰囲気を変えた3つのワルツ[d]-[D]-[F]が登場し、全員が楽しく踊ります。最後は華麗な超絶技巧的ワルツで、序奏部主題が回帰して幕を下ろします。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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