解説
『5本のフルートのための6つの協奏曲Op.15』は我が国でも古くから演奏され続けてきました。フェルショー著(横山一雄訳)『協奏曲』(クセジュ文庫)には「1727年に、ボワモルティエの5本のフルートのための6つの協奏曲集が現れている、5本のフルートの一本[5th.]は数字付き声部(通奏低音)で、他の4本は、2本が主題を模倣し、応答し合う2つのグループに分けられている。この作品はイタリア風協奏曲の3楽章形式を採用しているが、これは独奏協奏曲と合奏協奏曲の妥協として出現したものとみて良い。」 と記されています。これらは第1楽章に美しい和声的な響きを有する緩除楽章を配置する【緩/急/急】(No.1:G, 4:h, 6:e)と、第2楽章に和声的な美しい旋律を有する緩徐楽章を配列する【急/緩/急】(No.2:a, 3:D, 5:A)の2つの様式に分かれます。各協奏曲ともヴィヴァルディの様に単純軽快で美しく書かれおり演奏形態も各演奏家が工夫して独自のスタイルを確立し演奏されています。(解説/佐野悦郎)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。