解説
G.ガリボルディ (1833-1905) はイタリアのマチェラータに生まれ、その後生涯の大半をパリを中心に過ごしました。演奏家、教師、オーケストラの指揮者として活躍し、フルート初級者の系統的な美しい練習曲、教則本で知られています。この 『日課練習曲』 は作品88の続編に位置付けされ 『ALTES』 2巻の中級技術 (装飾音、ダブルまたはトリプルタンギング etc.) を習得した中級者のメカニズム術練習曲です。『日課練習曲』 と訳され、毎日のトレーニングに欠かせない基本的な技術を練習する目的で書かれた技術用練習曲です。各々の曲は各調の音階、分散和音を基本に、各課題の技術教程に対応して、単純化された音型がメカニカルに組み合わされています。指の柔軟性、敏捷性を養い、トリプルタンギングetc.の種々の演奏技術を楽しく訓練するよう配慮されており、5#、4bの長短調の20曲より構成されています。初、中級者の基本的な音階練習はシンプルな音型によるものが望ましく、ガリボルディの 『音階総合練習op.127』 を併用すると効果的です。又、同程度の技術練習曲には、ベルギビエ 『18の練習曲』、アンデルセン 『26の小奇想練習曲』 が上げられます。ガリボルディの初、中級練習曲は『基礎編 op.131』『応用編 op.132』『旋律編 op.88』『技術編 op.89』の4冊が根幹をなし、他の練習曲は副教材として活用するのが一般的です。更に、各教程に合わせ、『二重奏曲op.145 (A, B, C, D, E, F) 』 を活用すれば万全です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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