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H.ゲンツマー (1909- ) は戦後フライブルク (1946-57) 及びミュンヘン (1957以降) の音楽大学で作曲教授を務め、またバイエルン芸術アカデミーの音楽主任も兼任したドイツの現代作曲家です。ベルリン・ノイケルンの国民音楽学校の講師としてアンサンブル指導の経験もあって、彼の若い頃の (1940前後) 作品はあらゆるジャンル (オペラを除く) に及び、その数は膨大です。取り分け 【異種、同種楽器による室内楽曲】 の分野においては、師匠であるP.ヒンデミットに引けをとらない程に卓越した楽器編成法を用いています。この同種楽器による 『フルート四重奏曲』 (上級) は 《組曲形式》 の変化に富んだ 【全7楽章】 から構成されています。東洋的な響き、近代的な累積4、5度の動機、平行 (連続) 5度進行がその特徴であり、とても魅力的です。同じく彼の作品 『三重奏曲 (1990) 』 とは兄弟の様にその作風、書法が似通っています。ゲンツマー晩年の傑作であるこの兄弟 (2曲) が、そろって全国の室内楽舞台に登場することを願っています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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