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解説
クロード・ボランは、フランスのピアニスト、作曲家、指揮者、バンドリーダーなどジャズ音楽に関するマルチ・プレイヤーです。12歳の時に和声、対位法などを学び始め、14歳でプロのジャズ・ピアニストのキャリアを開始したボランは、デューク・エリントンを尊敬し、数多くの大立者との共演で6回にわたってフランス・ディスク大賞に輝いています。ポピュラー音楽のメディアで活躍してきたボランは、ベルナール・ポミエとの共演による 「2人のピアニストのためのソナタ」 で、クラシックとジャズの出会いの試みを始めました。この演奏を聴いたジャン=ピエール・ランパルは、早々、クラシックの領域を保ったフルート・パートとジャズ・ピアノのための新作を依頼して、出来上がったのがこの曲という訳です。ランパルとボラン、それにドラムスとベースが加わり録音されたこの曲のレコードは大ヒットし、この成功から、ボランはジャンルを超えたクロスオーヴァー・ミュージックの旗手となりました。ギターのアレクサンドル・ラゴヤ、ヴァイオリンのピンカス・ズーカーマン、トランペットのモーリス・アンドレ、チェロのヨーヨー・マなどのためにも次々に作品が生まれています。この曲は「バロック・アンド・ブルー」、「センティメンタル」、「ジャワ風」、「フーガ」、「アイルランド風」、「ヴェルサティル」、「ヴェロス」と7つの違ったスタイルで、組曲の形式で作曲され、クラシックのフルーティストとジャズ・ピアノ・トリオの対比の妙を想定しています。しかし、メンバーが変われば次々に新しい切り口が生まれ、違う演奏が聴かれる可能性がある楽しさを秘めた曲だと思います。(解説/三上明子)ニュース
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