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ドビュッシーの残した唯一のフルート・ソロのための作品「パンの笛」は、元々、ムーレによるギリシア神話を題材にした舞台劇「プシュケ」の劇中に使う音楽として作曲されました。ドビュッシー自身としては出版の意志もなかったと思われますが、初演したルイ・フルーリーの持ち曲として度々演奏された後、フルーリーの没後、出版されました。 この曲が、劇中でどのように取り扱われたか分かったのは、科白との兼ね合いが記された手稿が見つかってからです。半獣神パンがニンフ(精霊)のシランクスに恋しますが、シランクスは川岸まで追いつめられて、水辺の葦に姿を変えてしまいます。嘆き悲しんだパンはその葦から笛を作りました。この曲が挿入された第3幕では、この笛で吹かれたという設定です。とても詩的な内容ですが、その背景を取り払っても、この曲の存在はゆるぎないものがあります。長い間、唯一の版であった1927年のジョベール社版から、校訂を経た新版が普及してきたのは喜ばしいことです。(解説/三上明子)スタッフより
特撰コーナーにて取り上げています⇒ドビュッシー生誕150年「第2回 シランクス」ニュース
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