解説
インドルジヒ・フェルト (1925-2007) は、プラハの音楽家系 (チェコスロバキア) の出身でプラハ芸術アカデミーで作曲を学び、ハンガリーの作曲家のB.バルトークの影響を多く受け た新古典主義の作風を持つ作曲家です。彼の名は、J.P.ランパル委嘱の 『フルートソナタ』 (Fl & Pf/ 1957) のレコードやフルート九重奏曲 『カッサシオン』 (2Picc. 6Fl. AtoFl / 1983) のCDで紹介され、多くの人に知られる様になりました。その他のフルート作品ではランパル初演の 『フルート協奏曲』 (1954)、独奏フルートのための 『4つの小品』 (1954) が有名です。このフルート3重奏曲 『小嬉遊曲』 (1976) は、初級学習者用として特別に配慮され、易しく、単純化された音型で作曲されています。第1楽章 軽快で風変わりな 「行進曲風」第2楽章 美しく夢路に誘われる 「子守歌」第3楽章 躍動感に溢れる 「スケルツィーノ」で構成されています。各楽章の演奏時間は2分に満たない、極めて短い3つの小品ですが、しかし、ランパルと交友があり、フルートに精通したフェルトの、「この三章は小粒でも、ぴりり〜と響く・・・?」 やはり、一味、違います。・・・!(解説/佐野悦郎)ニュース
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