解説
G.ガリボルディ (1833-1905) はイタリアのマチェラータに生まれ、その後生涯の大半をパリを中心に過ごしました。演奏家、教師、オーケストラの指揮者として活躍し、フルート初級者の系統的な美しい練習曲、教則本で知られています。この曲は作品132の続編に位 置付けされ、『ALTES』 2巻にて中級の技術 (種々の装飾音符、トリルフィンガリング etc.) を学ぶ中級者のための旋律練習曲です。表題の通り、音楽性豊かに歌い、美しく表現することを目的に書かれた歌謡的練習曲であり、イタリア風のロマンティックな美しいメロディーが印象的で爽やかです。また、随所に機械的、技術的パッセージや、装飾音符等が織り込まれており、音楽と技術の両面からみても中級練習曲に相応しい総合的なものとなっています。調性は4#、5bまでの長、短調を基本に、各曲とも練習課題の目的に応じて必然性のある調設定になっていることが重要なポイントです。ガリボルディの練習曲は、他のものと比較すると、メロディアスで美しい曲が多く、音楽の表現力に富んでいます。奏法に無理がなく段階的に進められるものが多く、初級者にとって練習の宝庫です。各々の特徴をとらえ自分に合ったものを選ぶことが上達する秘訣です。その点から 『20の旋律的練習曲』 は最適です。(解説/佐野悦郎)スタッフより
数多くのフルートの練習用エチュードを残したG.ガリボルディ(1833-1905)による曲集です。演奏するにあたって、序文で「演奏の明確さ」「リズム」「ニュアンス」を挙げており、この3点に注意を払って演奏することにより、エチュードが意図した効果が得られるとしています。それぞれの曲は雰囲気こそ異なりますが、憂いのあるロマンティックなメロディーが多く、中級者の技術・表情を表現したいところです。♯4つ、♭5つまでです。「アルテス フルート教本 第1巻」を終えて、ガリボルディの作品をもう少しやってみたい方におすすめします。ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。