解説
新モーツァルト全集のオーケストラ総譜をピアノ伴奏用に編曲したもので、身近に名協奏曲の演奏が楽しめます。1778年春、W.A.モーツァルトが母親を伴った2度目のパリ訪問の際に、フルートの名手であるド・ギーヌ公爵とハープが上手なご令嬢のために作曲しました。第1楽章はソナタ形式で、溌剌とした第1主題 [C] の分散和音動機で始まり、ハープの美しい分散和音上に典雅な旋律が続きます。第2主題 [G] は愛らしい音階旋律とシンコペーション旋律が心を和ませ、展開部では哀愁を誘う旋律 [a] が感動的です。第2楽章はソナタ形式(展開部省略)で書かれ、第1主題 [F] はハープの華麗な分散和音上に流麗な旋律が奏でられます。第2主題 [C] は厳かに舞い、続く装飾音で飾られたロココ風旋律 [C] が踊ります。第3楽章はロンド形式で、優美なガヴォット風ロンド主題は楽しく踊り、続く愛らしい独奏主題 [C] がハープとフルートで奏でられます。主題に挟まれた第1挿入楽句 [G] はターンをまとって愉快に戯れ、第2挿入楽句 [F] は伸びやかな分散和音で始まり爽やかに流れます。この版ではC. ライネッケ作のカデンツァが添付されています。ニュース
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