解説
スティーヴ・ライヒ(1936 - )の「ヴァーモント・カウンターポイント」から霊感を受けて作曲されたミニマル音楽です。タイトルの「FLOCK」は「群れ」という意味で、下記のように特徴的な3種類の動機群(Flock)から構成されます。鳥が群れを成して飛翔する印象を描写し、特徴的なパターン化された動機が5パートの群れを形成し、次のように変化を繰り返します。まず始めに、5つの異なる波形音型が重なる「波形動機群」、次にChorale styleの指示を持ち、5つの異なる旋律線が和声的に重なり合う「旋律的動機群」、次にWith Energyと記された5つの異なる16分音符の力強いリズム断片楽句が歯車のように緻密にかみ合う「無窮動的動機群」です。これらの3種類の「動機群」は、16小節、或いは8小節のスパンで、変化を伴いながらいつまでも躍動して淀みなく繰り返されます。作曲家の「FLUTRONIX」はアメリカで情熱的に活躍している若手の2人のフルーティスト(Nathalie Joachim & Allison Loggins-Hull)のグループ名で、この異色な作品はNFA Conventionなどのイベントで披露されています。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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