解説
この「Glamour a la…」は、各曲に国名で「何々ふうに(…風)」との副題が添えられたユニークな四重奏曲です。ここでは次の5か国を巡り、特徴的なダンス音楽の魅力を捉えて組曲風に書かれています。I.「ロ・テンゴ(私はそれを持っている)−タンゴ(アルゼンチン風に)」は4本のフルートが束になりバンドネオンの響きのような力強いリズムでタンゴを奏でます。II.「ブロンドの婦人と小さなウィスキー(アメリカ風に)」はハリウッド映画に出てくるような艶めかしいほろ酔い婦人を描いたカプリチオーソで、中間部は軽快なフォックストロットでスウィングします。III.「シャイ・パパラッチ(イタリア風に)」は恥ずかしがりの、追っかけゴシップ・カメラマンで、軽妙にタランテラを踊ります。IV.「グルネル通り(フランス風に)」はパリの高級ブランドが集まる通りです。シャンソン(ジャズ・ワルツ)を口ずさみ散歩です。V.「クヮドリール“ストリチナヤ(ウォッカの名称)”(ロシア風に)」は19世紀初頭に流行した舞曲で、終始一貫してスロー・ギャロップ風リズムで変奏、転調しながら軽快に踊られます。 (解説/佐野悦郎)ニュース
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