解説
ヒナステラは20世紀に活躍したアルゼンチン出身の作曲家で、南米の民族主義の作曲家として知られています。この「二重奏曲」は初期の作品で、そこには民族性や十二音技法は無く、各曲に4度累積動機を持つフランス近代の響きを感じさせます。3楽章で構成され、第1楽章は近代ソナタ様式で書かれ、第1主題は古典舞曲風の4度下行累積和音を随所に織り込んだ主題が躍動し、対旋律はそれを模倣、応答します。第2主題は対照的に付点4分音符の長閑な田園風主題が響き渡ります。第2楽章は三部形式で、静寂の中にオーボエとフルートが4度累積和音を伴う近代的な牧歌主題を応答、模倣し合います。中間ではオーボエの4度音程で装飾された持続音[E音]上にフルートが遠方から下行4度累積主題の響きを立体的に放ちます。第3楽章は下行4度累積和音と上行音階から成るジーグ舞曲風のフーガ主題が曲全体に躍動し転調して、模倣していきます。装飾音で飾られたコミカルな対旋律はフーガ主題に3(6)度進行で同調して活発に踊り続け、最後はフーガ主題のみで模倣します。ニュース
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