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尹伊桑は韓国生まれの作曲家。1930年代半ばに日本に留学、大阪と東京で作曲とチェロを学び、ソウル大学、パリ音楽院、ベルリン高等音楽学校で作曲を学びました。東洋あるいは朝鮮の伝統音楽の要素と音列技法を統合した作風で1959年のダルムシュタット夏期講習で注目され、ヨーロッパ各地で作品が演奏されるようになりました。1967年、スパイ容疑でベルリンから韓国へ強制送還され、軍事裁判で死刑を求刑されますが、ブーレーズ、シュトックハウゼン、ストラヴィンスキーをはじめとする世界の音楽家の嘆願書、当時の西ドイツ政府の政策により釈放され、1971年、西ドイツに帰化。その後ベルリン芸術大学で教授を務め、1995年に亡くなりました。「エチュード」 は1974年の作品。第1番と第5番が普通のフルート第2番と第4番がアルト・フルートとバス・フルート第3番がピッコロで演奏されるように構成されています。四分音、重音、重音のトレモロ、ピツィカート音、息音の多い音など、朝鮮の伝統音楽を現代のフルートにつなげる奏法が駆使されます。第5番が単独で演奏される場合もあります。オーボエのための 「ピリ」 がこの作品の前に作曲され、関連のある作風となっています。(解説/三上明子)ニュース
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