シャポシニコフはロシアの作曲家で、ストラヴィンスキーと同じ時代に活躍しました。
オペラ、バレエ、管弦楽曲、室内楽、ピアノ曲等、様々なジャンルの作品を残していますが、
なかなか取り上げられる機会が少なく、知る人ぞ知る作曲家になっているようです。
この曲はフルートとハープの持つ美しく、優雅で、はかなげな雰囲気が充分に表されています。
作曲者が一時期ロシア(旧ソ連)南部の民俗音楽の発展に力を入れていた事もあり、なんとなく民族的な印象も受けます。
フランス近代の様な明るく、華やかな作品とは一味違った、秘めた美しさを持つ曲です。
ピアノでも可能ですが、ハープでの演奏をおすすめします。
ハープと競演する演奏会のプログラムに是非加えて頂きたい一曲です!
T Andante con moto
U Allegretto
V Allegro molto
【上級者向け】 演奏時間:約12分 (U)
ライネッケ作曲の「ソナタ『ウンディーヌ』」やドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ムーケの「パンの笛」といった、ギリシア神話を題材とした作品はフルート吹きの皆様にはお馴染みですよね。
今回ご紹介する作品「ナイアデス」は、ギリシア神話に登場する「泉や川のニンフ(精霊)」を意味しています。全体にわたって美しい旋律が続く中で、時々怪しげな雰囲気や緊迫感のあるフレーズが見え隠れします。中盤には拍子が3/4のワルツに変わり、躍動感のあるパッセージが続きます。
ロマン派から近現代の楽曲を行き来するような、とても神秘的な作品です。演奏会のレパートリーとして是非お使いください。
【中・上級者向け】 演奏時間:約12分 (CK)