森や湖など自然豊かな北欧。また美しい街並みやお洒落な雑貨も魅力のひとつです。
今回はヤコブ・ゲーゼやヘイノ・カスキ、また北欧を代表するグリーグ、シベリウスなどの編曲作品をご紹介します。(作品数の多いアンデルセン、クーラウについては未掲載です)
大自然の北欧に思いを馳せながら演奏を楽しんでみてはいかかでしょうか。
ヤコブ・ゲーゼ(1879-1963)は、デンマークのヴァイオリニスト兼作曲家です。映画音楽に使用された≪タンゴ・ジェラシー≫は彼の代表作になるくらい、とても有名になりました。 フルート作品では、その作品をアレンジし華やかでフルートの魅力がたっぷり味わえる「タンゴ・ファンタジア」と、ギターとのアンサンブルが楽しめる「タンゴ・ジェラシー」が出版されています。
スウェーデンの作曲家であり音楽評論家のペッテション=ベリエル(1867-1942)は、ピアノのための作品集≪フレースエーの花々≫を作曲しました。この作品は自然の風景や季節が感じられる小品、全21曲からなり、それらの美しいメロディはとても人気があります。フルートではその中から数曲抜粋された楽譜が出版されています。
フィンランドの作曲家兼ピアニストであるヘイノ・カスキ(1885-1957)は、シベリウスの推薦でベルリンへ留学しますが、第一次世界大戦により帰国。その後、ヘルシンキに活動の場を移します。ピアノ作品が多い中でフルートのために「ソナタ」を残しています。フィンランド出身でフルーティストのペトリ・アランコが演奏会でカスキの作品を取り上げました。
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)はノルウェーを代表する作曲家で、ドイツ・ロマン派の影響を強く受けました。民俗音楽を重視した国民楽派の1人で、ピアニスト、指揮者でも活躍。晩年はベルゲンの近郊トロールハウゲンに移住し作曲に専念しました。付随音楽「ペール・ギュント」をはじめ、フルートで演奏できる様々な作品を集めました。
フィンランドの作曲家ジャン・シベリウス(1865-1957)は、ヘルシンキ大学で法律を学んでいましたが、音楽への興味を捨てきれずヘルシンキ音楽大学でヴァイオリンと作曲を勉強します。さらにベルリンとウィーンに留学し研鑽を積みます。歌劇や交響曲をはじめ様々な作品を残しています。こちらではフルートで演奏できる編曲作品をご紹介します。
生涯をデンマークで過ごした作曲家カール・ニールセン(1865-1931)は、デンマークの民俗的な様式から多調、半音階進行など技法を変化させ、交響曲やフルート協奏曲、木管五重奏などの様々な作品を残しました。祖国を愛し、国民から愛される作曲家です。
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