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NHK委嘱で1958年に書かれた作品です。「2本のフルートとピアノとは、いい組合せの筈なのに、実際には練習曲のようなものしか無いから、ソナタでも書いてみたら」言われて作曲したとのこと。第1楽章はソナタ形式で書かれ、リズムの流れを重視した作品で、Fis音上に2本のフルートが細かくリズムを刻み、ピアノの4度(5度)、増5度を駆使した躍動的な現代風主題が全体の流れを作ります。続く第2主題は2度の不協和音上に淡々と歌います。第2楽章は感傷的なカデンツァ楽句で構成され、主題は半音階的な線に沿って累積4度の半音階的装飾句が進行します。牧歌的旋律に引き継がれ、ピアノのカデンツァも同様な書法により更に大胆に飛躍した累積4度和音が装飾され主題を模倣します。後半は2本のフルートの衝撃的な不響和音がピアノの打楽器的な衝撃音と対立し、日本古来の「笛と太鼓」の響きが喚起されます。Attaccaで続く第3楽章は変則的なロンド形式で書かれ、ロンド主題は4/8+3/8の変拍子の中、半音階的3連符連鎖が拍ごとに繋がって流れを形成する無窮動楽句です。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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