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一柳 慧は10代から作曲家としての頭角を現し、渡米。ジョン・ケージと知己を得て偶発性や図形楽譜による作品で音楽活動を展開してきました。その後、雅楽や声明を中心とした伝統音楽まで多岐にわたる作品を書いた日本を代表する作曲家の一人です。フルートのための「時の佇まいW―武満 徹の追憶に―」は、1996年2月に亡くなった武満 徹の追悼演奏会(同年4月)のために作曲され、小泉 浩氏により初演されました。この年の1月には、オーレル・ニコレ生誕70年を祝して武満の「エア」が初演されたのですが、この作品が武満の遺作となり、告別式でも演奏されました。それから程なく作曲された「時の佇まいW」は、武満を深く信頼し一緒に活動してきた一柳の想いがこもった作品です。TAKEMITSUから「A−E−S」を取り出し、「イ−ホ−変ホ」の音名旋律として3回使われ、それぞれ違った指使いが指定されています。Appassionato (not fast) と記された連符のパッセージから言いようのない悲しみが伝わります。(解説/三上明子)ニュース
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