解説
2002年に作曲されJ.フェッランディス、瀬尾和紀らによってパリで初演されました。光を標題にした次の4つの小品から構成されており、全体的には一曲のソナタに相当する構築力を持った美しい二重奏曲です。I.「夜、遠い光」はスメタナの「モルダウ」の序奏部 6/8の流れの様に美しい旋律線が美しく絶え間なく流れています。II.「踊る光」は跳躍する軽快なピアノのダンスに装飾音(2Fl.)が光りの様に飛び交い点滅します。中間部はフランス近代風でフォーレ「シチリアーノ」、ドビュッシー「小舟にて」の雰囲気 6/8を感じます。III.「白い光」4/4は2本のフルートとピアノとの静寂のなかで静かに対話を交わします。IV.「夢の中 回る光」2/2は主要主題のモティーフが曲の最後まで幾重にも連なり、そこに装飾された音階が光りの様に走り回ります。近・現代のこの編成(2Fl. & Pf.)の作品は大変少なく、この作品の登場は喜ばしいことです。上林裕子女史はパリで創作活躍をしている作曲家で、ダマーズらの影響を受け、フルートオーケストラのオリジナル作品など話題のフルート作品をCDリリースしています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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