解説
「実在の空間」は各人が[Pic.,Fl.,AFl.,BFl.]を担当し、現代特殊奏法の数々を駆使して日本的な「息の音」で独特な響きを醸し出す超技巧的現代二重奏曲です。初演時のプログラムノート(要約)には「この作品は《幻影の空間》[Hr.Tp.](1996)と対を成す作品で、能楽〈二人静〉の、重なり合う二人仕舞いの舞台から霊感を受け、虚構と現実のうつろいと戯れを表現する作品であったのに対して、この『実在の空間』は物事から得られるイメージとは関係ないままに、客観的に【在る】ということのみを表現しようとした……」と書かれています。その空間の響きは特殊楽器の組合せが織りなす色彩で構成され、曲の流れに沿って次の通りです。@導入部は静寂での息(jet.)のアクセント[Fl.BFl.]、A重音、トリルによる色彩の変化[Fl.AFl.]、Bリズム連打と跳躍の拡大[2Fl.]、C半音階的旋律が激流となるクライマックス[2Pic.]、以降はシンメトリーによる再現となり、D連打が徐々に静まり[2Fl.]、E連打、重音、トリルで治まり[AFl.Fl.]F再び静寂に戻り、[BFl.Fl.]最後はG[Pic.]が能管の強烈な響きを、[BFl.]が“むらいき”で終りを告げます。(解説/佐野悦郎)スタッフより
奏者2名ともピッコロ、フルート、アルトフルート、バスフルート持ち替えです。ニュース
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