解説
F.クープランがヴェルサイユ宮廷音楽家として活躍した頃は既にルイ14世は晩年を迎えていました。1714年から王宮で御前演奏会が日曜毎に開催され、クープランはこのために新しい作品を提供する必要があり『コンセール集(合奏曲集)』が生まれました。先ず4曲の《王宮のコンセール[G.D.A.e]》が『クラヴサン曲集 第3巻(Boivin, 1722)』第2部として出版され、更に続編として通し番号が付けられた10曲の《趣味の和、または新コンセール[F. B. g. G. E. a. c. A. G. d] (1724)》が出版されました。その第13番に当たるこの曲は『2つの同一楽器によるコンセール』で、元の楽譜はバスとテノール記号で記譜されています。4楽章で構成され、元気で活発な「前奏曲」、優雅な哀歌「アリア」、穏和で美しい「サラバンド」、楽しく軽快に流れる「シャコンヌ・レジェル」となっています。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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