スタッフのおすすめ「フルートアンサンブル」(2本フルート)

このコーナーでは、ムラマツのスタッフが、長年の経験から「これは!」と思う楽譜を、その目的や内容の解説付きでご紹介します。
定期的にご紹介する楽譜を更新して行きますので、皆様の目的に応じた「使える」楽譜が見つかることと思います。

ヴィオラの二重奏をフルートで。(2Fl)

フルーティストにとってJ.S.バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784)といえば名曲「6つの二重奏曲」ですね。オルガニストとして活躍したフリーデマンは鍵盤の作品や教会音楽を数多く残していますが、ヴィオラの二重奏も作曲しています。
今回ご紹介する楽譜は、ヴィオラ二重奏からのアレンジです。フーガが充実した、二重奏の美しさとバロック音楽の面白さを再発見できる楽曲です。レッスンではもちろん、演奏会のプログラムや、気に入った楽章を取り出してアンコールにお使いいただいてもいいかもしれません。第1番F.60は原曲C-DurからD-Durへ移調されていますが、第2番F.61は原曲のままG-Dur。第3番F.62も原曲と同じG-Mollです。ヴィオラの名曲に挑戦してみましょう!
【中・上級者向け】演奏時間:約6分/約9分/約8分 (U)

巨匠に続け!!(2Fl)

この曲は、バルトークが1931年に作曲した「44のヴァイオリン二重奏曲」から18曲を抜粋してフルート二重奏用にしたものです。2009年にペーター・ルーカス・グラーフ氏が来日された際、某テレビ番組で佐渡裕氏と演奏されていましたので、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。ちなみにこの時の演奏曲は、新年の挨拶、スロヴァキアの歌、セルビアの踊りの3曲です。この3曲のほかには輪踊り、クッションの踊り、からかいの歌、数え歌、びっこの歌などかわったタイトルの曲もある、バルトークらしく楽しい二重奏曲です。前半はあまり難易度が高くないので、レッスンの副教材としても使えるのではないでしょうか。後半は変拍子あり転調ありテンポも速く、2人の真剣勝負!といった感じです。それぞれの曲はとても短く、一番長い曲でも1分少々ですので、18曲全てを演奏しても所要時間は約15分です。“フルートの巨匠”グラーフ氏に続いて、ぜひ演奏してみて下さい。
【初・中級者向け】(I)

ギター音楽の巨匠によるデュエット(2Fl)

2本フルートの編成で、W.F.バッハやテレマン、クーラウ、モーツァルトなど定番の名曲レパートリーをひと通りやってしまったお2人にご紹介したい1曲、それは、イタリア、フィレンツェ出身のユダヤ系作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコの「DIVERTIMENTO」です。テデスコといえば20世紀ギター音楽の重要な作曲家の一人であり、映画音楽も有名です。フルートの作品では、ギターとのデュオで「SONATINA,OP.205」を聴いたことがある方もいるかもしれません。
こちらの「DIVERTIMENTO」は、3つの楽章で構成されています。聴きやすいメロディーと軽快なリズムの掛け合いが印象的な楽曲で、遊び心も感じられる洒落たデュエットです。
演奏会のレパートリーとしてもお使いいただけますが、楽章だけを取り上げてアンコールピースにも良さそうです。デュエットの新しいレパートリーにおすすめします。
T.Allegretto grazioso
U.Tempo di Siciliana Andantino semplice e melinconico
V.Molto Vivace e ritmico
【中・上級者向け】 演奏時間:約11分 (U)

太陽王が愛した二重奏(2Fl.)

フランソワ・クープラン。なんて繊細で優美な響きを持った名前でしょう。同時代に活躍したジャン=フィリップ・ラモーがどちらかといえば劇的な音楽を書き、数多くのオペラを残したのに比べて、クープランは繊細で親密な音楽を数多く残しています。ちょうど200年ほど後に活躍したドビュッシーもクープランを「クラヴサンの詩人」と讃えています。そんなクープランのフルート作品といえば「王宮のコンセール 第4番」がよく演奏されます。「王宮のコンセール」とその続編の「趣味の融合、または新しいコンセール」は全部で14曲あります。年老いた太陽王ルイ14世のメランコリーを癒すために作曲したとされ、そのほとんどの曲はフルートでも演奏できます。
今回ご紹介するのはその中の「第13番 ト長調」で、旋律楽器だけによる二重奏の形になっています。14曲中、通奏低音が付くのが12曲、二重奏が2曲ありますが、二重奏のうちの1曲はヴィオラ・ダ・ガンバを想定して書かれているので、フルートの二重奏として心置きなく演奏出来るのはこの第13番なのです。曲は「ヴィーヴマン」「エア」「サラバンド」「シャコンヌ」の4楽章で出来ています。
ヴェルサイユ宮殿の一室で、太陽王を慰めたクープランの名曲。フランスの二重奏の名品を、二重奏の楽しみやサロン・コンサートなどのレパートリーにぜひお加えください。
(SR)

オペラの名曲をフルートで(2Fl.)

ドップラーは19世紀中期を代表する名フルーティストです。この曲集はドップラーがオペラの序曲とアリアを題材にフルート二重奏に編曲しました。フルーティストの視点により編曲されていますのでとても良いアレンジです。ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」、エロールの「ザンパ」、ドニゼッティの「連隊の娘」が題材になっています。「セヴィリアの理髪師」約7分10秒、「ザンパ」約8分20秒、「連隊の娘」約6分10秒。アンサンブルの楽しさが味わえます。
【中級者向け】 (E)

忘れられた19世紀フランス・オペラ2 (2Fl)

「オペラ・フェイヴァリッツ」と銘打たれた曲集ですが、第1巻(楽譜 ID:30326)と合わせてみても、現代の我々は初めて聞く作曲家名や作品名に面食らい、「一体どこがポピュラー?」と首をかしげたくなるような選曲で、今日なお頻繁に舞台にかけられるものといえば、ロッシーニの《セビリアの理髪師》のみです。これはドップラーの趣味が偏っていたからではなく、前回、シリーズ開始にあたってお話ししたように、19世紀当時の流行を反映したもので、時代の雰囲気を伝えてくれる歴史的資料なのです。今回は典型的な作品を一つご紹介いたします。
《ポルティチの物言わぬ娘》
フランソワ・オーベールは1782年に生まれ、1871年に亡くなった作曲家です。彼の名前や作品を現在耳にすることはめったにありませんが、パリ市民にはオーベール通りという道路名、そしてそこに由来する駅名としてなじみがあります。この通りはパリのオペラ座(ガルニエ宮)を取り囲む通りの一つで、それほどかつては重要な作曲家であったことが分かります。
《ポルティチの物言わぬ娘》は1827年に作曲、翌1828年に初演されました。1882年までにパリだけで505回の上演を記録し、グランド・オペラの様式を確立した作品として知られていますが、20世紀に入ると忘却の彼方に追いやられ、現在では序曲のみ演奏されることが多いです。内容は、ナポリの漁師マサニエッロがナポリを統治していたスペイン政府に対して1647年に蜂起した史実に基づいています。マサニエッロの妹で口のきけないフェネッラを中心に物語は進行していきますが、最後にポンペイで有名なヴェスヴィオ火山が噴火し、絶望に打ちひしがれたフェネッラが溶岩に投身自殺を図るという衝撃的なクライマックスを迎えます。この設定はもちろんフィクションですが、ヴェスヴィオ火山は1822年に噴火を起こしており、当時はタイムリーな話題で、劇的な効果が観客に受けたのです。
ドップラーがフルート二重奏に編曲するにあたって用いたモチーフは以下の通り。
・序曲
・第一幕第三場、エルヴィール王女が結婚の喜びを歌う場面
・第三幕冒頭、ナポリの市場での民衆の踊り(タランテラ)、と合唱
・第一幕第三場、バレエ、婚礼行列中の踊り(ボレロ)
・第二幕第一場、圧政で民衆を苦しめる副王を批判するマサニエッロの歌と合唱
・第一幕第三場、バレエ、婚礼行列中の踊り(ワラチャ)
・第五幕第一場、宮殿の宴で舟歌を歌いながら、何食わぬ顔でマサニエッロに毒を盛る同僚のピエトロ
・第三幕第三場、神に祈りを捧げ、宮殿に火を放とうと企てるマサニエッロの一団の合唱
・序曲
最後は序曲からの引用に戻ります。
(2020年2月記) 【初・中級者向け】(M.N.)

忘れられた19世紀フランス・オペラ1→楽譜ID:26347(ボルヌ/「アフリカの女」による華麗なファンタジー )
忘れられた19世紀フランス・オペラ2→楽譜ID:30704(ドップラー/オペラ・フェイヴァリッツ 第2巻 )
忘れられた19世紀フランス・オペラ3→楽譜ID:26588(タファネル/「ニヴェルのジャン」によるファンタジー)
忘れられた19世紀フランス・オペラ4→楽譜ID:24355(サン=サーンス/パヴァーヌ&夕べの夢 )
忘れられた19世紀フランス・オペラ5→楽譜ID:25608(タファネル/「フランチェスカ・ダ・リミニ」によるファンタジー(ベルノルド編))
忘れられた19世紀フランス・オペラ6→楽譜ID:24046(マスネ/バレエ組曲「ル・シッドより」)
忘れられた19世紀フランス・オペラ7→楽譜ID:20970(グノー/「ロメオとジュリエット」(グノー)によるファンタジー 第2番)
忘れられた19世紀フランス・オペラ8→楽譜ID:30070(ビゼー/耳に残るは君の歌声(歌劇「真珠採り」より))
忘れられた19世紀フランス・オペラ9→楽譜ID:27579(ボワエルデュー/曲集「バグダットの回教国の王」より )
忘れられた19世紀フランス・オペラ10→楽譜ID:23103(アレヴィ/サロン風四重奏曲 (アレヴィ) )

ピアソラの前にガルデルを(トリオ→Fl.Vc.Pf / デュエット→2Fl)

カルロス・ガルデルはアルゼンチンの国民的英雄です。ガルデルは1890年生まれといいますが、生地はフランスのトゥールーズとも、ウルグアイまたはアルゼンチンともいわれています。1911年に歌手としてデビュー、その後タンゴの歌手、作曲家として有名になります。さらに彼はイケメンだったので、ニューヨークで数々の映画に出演、人気を不動のものとしました。映画撮影でニューヨーク滞在中に、バンドネオンを弾く子供だったピアソラ少年と知り合い、オフの日にはニューヨークを案内してもらったとのこと。さらに撮影が終わって旅立つときにバンドネオン奏者としてピアソラ少年を演奏旅行に連れて行きたいと父親のノニーノに申し出たそうです。この時はまだ子供だからということでノニーノは断ったそうですが、もし同行していたら、その演奏旅行の途中で起こったチャーター機の墜落事故でピアソラ少年も亡くなり、後の彼のタンゴは聴けなかったことになります。ガルデルはこの飛行機事故で1935年に亡くなりました。彼の葬儀は棺がブエノスアイレスに着いたところから記録映画に残されており、ビルの窓々から花が投げられるといった、まさに国葬のような葬儀でした。
ガルデルが作った曲は現在でも愛され、歌い演奏され続けています。
この楽譜はその中から代表作「場末のメロディー」「首の差で(ポル・ウナ・カベサ)」「想いの届く日」「わが懐かしのブエノスアイレス」「帰郷」の5曲をフルート、チェロ、ピアノ(ID:30784)とフルート二重奏(ID:31941)に編曲してあります。これら5曲はそれぞれ、1932年(「場末のメロディー」)、1935年(「タンゴ・バー」)、1935年(「想いの届く日」)、1936年(「わが懐かしのブエノスアイレス」)、そしてガルデル没後71年の2006年(「帰郷(ボルベール)」)の映画音楽でもあります。
【中級者向け】 (SR)

フルート二重奏曲集(2Fl)

全4巻からなる難易度別の二重奏曲集の第3巻です。調性、拍子などがそれぞれ異なっており、また、コミカルな曲や流れるような美しい曲など曲想もそれぞれ違うので、途中で飽きることなく1冊を終えられます。全4巻の難易度の目安は、第1巻:初心者向け、第2巻:初心者から中級者向け、第3巻:中級者向け、第4巻:上級者向けです。レッスンの副教材として、また、曲によってはアンコール・ピースとしてお使い頂けます。少し長めの曲が多いので、根性と忍耐力が少々必要です。
(I)

クーラウ、人気の1曲!(2Fl)

クーラウはピアニストだったことから、ピアノ曲を多く残しています。ピアノを習った事のある方ならソナチネアルバムの第1曲は良くご存知でしょう。しかし彼にとってフルートの為の作品を書くこともまた重要な作曲活動の1つでした。この“フルート二重奏曲 OP.10a”はその中でも人気のある1曲です。レッスンで良く用いられたり、演奏会でもしばしば演奏され、吹いていて楽しい曲です。この楽譜には今までなかった、スコアがセットになっているので、使い勝手の良いものになっています。今まで曖昧になっていたアーティキュレーションや、ダイナミックスが修正されており、原典版といってもいい楽譜です。他の版をすでにお持ちでいらっしゃる方にも参考になるのではないでしょうか。
(N)

初心者の方も先生とのデュエットで美しい音楽を(2Fl)

二重奏曲集(教本)はたいてい生徒が上、先生が下のパートを吹きますが、この曲集では先生が上、生徒が下のパートを吹くように指定されています。1曲目はG, A, Hの3音だけですが、少しずつ使う音が増えていきます(音が増えた場合はNew Noteと書かれています。)ので、先生とデュエットを楽しみながら少しずつ運指を覚える事が出来ます。また、先生と一緒に吹くことにより、音符の長さを正確に吹く練習や相手の音を聴く練習が出来ます。
(I)

夏のおすすめ(2Fl)

「結婚行進曲」などで知られるメンデルスゾーン作曲「夏の夜の夢」のスケルツォをフルート二重奏で演奏出来るようにした楽譜です。タイトルは以前「真夏の夜の夢」と訳されていましたが、原題のMidsummerが夏至の頃を指すため、最近は「夏の夜の夢」と訳されるようです。32分音符の連続ですので、軽快なイメージを失わずに最後まで吹けるかどうかが試される曲です。夏の合宿や演奏会などにいかがでしょうか?スコア、パート譜付き  
【中・上級者向け】 演奏時間:約4分30秒 (I)

気の抜けない2人♪(2Fl)

以下の曲をFrans Vesterが2本フルート用にアレンジしています。
■ 「第1巻(#11674) ヴァイオリン伴奏つきクラヴィア又はピアノフォルテのための6つのソナタ」から  「K.378 (317d ) B-dur」  「K.376 (374d ) F-dur 第2楽章割愛」  「K.379 (373a) G-dur) 変奏曲一部割愛」

以下の曲をFrans Vesterが2本フルート用にアレンジしています。
■第2巻(#11675)  「Sonate (ヴァイオリン伴奏つきクラヴィア又はピアノフォルテのための6つのソナタ) K.296.C-dur」  「Sonate (ピアノソナタ) K.310 (300d) 2楽章割愛」  「String Quartet K.575 D-dur / Sonate (ピアノソナタ) K.284 (205b) D-dur」
   実は私も演奏してみたのですが、なかなか難しい作品でした。 「ヴァイオリン伴奏つきクラヴィア又はピアノフォルテのための6つのソナタ」についてアインシュタインが次のように書いています。
「伴奏のヴァイオリンがここではピアノのパートと極めて巧妙に結合され、2つの楽器が絶えずお互いに気を配りあっている。従ってその演奏には、ピアノと同様にヴァイオリンの優秀な奏者が必要である」
1st、2nd共に気の抜けないデュエットです。比較的ポピュラーな作品75のデュエットを演奏済みの方、是非こちらも演奏してみてはいかがでしょうか。(O)

THE MAGIC FLUTE(2Fl)

W.A,モーツァルトの歌劇の中で最も有名な歌劇「魔笛」をフルート用に編曲した楽譜をご紹介いたします。
1. 私は鳥刺し 2. 何と美しい絵姿 3. かわい子ちゃん、お入り 4. 恋を知る男たちは 5. この道の先に目的地があります 6. ああ、なんと強力な魔法の音が 7. 何と素敵な鈴の音 8. 女の奸計に気をつけよ 9. 誰にでも恋の喜びはある 10. この聖なる神殿には 11. 僧侶の行進 12. おおイシスとオシリスの神よ 13. 復讐の心は地獄のようにわが胸に燃え 14. もう一度歓迎の言葉を申し上げます 15. ああ、愛の喜びは露と消え 16. 私たちは、もう会えないの? 17. 娘か女か、パパゲーノはどちらがほしい
以上、全17曲です。 どちらのパートにも旋律が出てきており、変奏部分もあります。
【中・上級者向け】

元同僚のピンチを救ったモーツァルト! フルートとアルト・フルートのお勧め二重奏(2Fl//Fl.A-fl)

1783年、27歳のモーツァルトは、妻のコンスタンツェと共にウィーンで新生活を始めました。この年の夏に妻の紹介を兼ねてザルツブルクに里帰りをしたモーツァルトは「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲」を2曲書いています。ザルツブルクのコロレド大司教が臣下の宮廷楽団の楽長だったミヒャエル・ハイドン(ヨゼフ・ハイドンの弟)に作曲を依頼していたところ、4曲作ったところで病気に罹ってしまったため、モーツァルトが元同僚の急場を救って残りの2曲を作曲したと言われています。
作曲の経緯はどうあれ、この2曲はこの編成の二重奏曲の傑作として、大変よく演奏される名曲です。第1番 KV.423は、1.アレグロ/2.アダージョ/3.ロンド・アレグロ、第2番 KV.424は、1.アダージョ―アレグロ/2.アダージョ・カンタービレ/3.アンダンテ・グラツィオーソと6つの変奏、といずれもしっかりとした3楽章のソナタの形をとる、変化に富んだ充実した作品です。
アルトフルートの普及に伴って、アルトフルートのレパートリーが増えてきましたが、その中でもこの編曲楽譜はプロ、アマ問わず、演奏会やアンサンブルの楽しみに広く使っていただける楽譜です。第1番は原調のト長調をハ長調に移調、第2番は原調の変ロ長調のままで編曲されています。
(SR)

一人より二人で!(2Fl)

すっかりポピュラーになった作曲家ピアソラの「タンゴ・エチュード」はオリジナルはフルート・ソロのための曲です。
Lemoine社は「タンゴの歴史」などピアソラの曲を違う編成にアレンジして次々に出版していますが、この「タンゴ・エチュード」も既にフルートとピアノの版があり、今回ご紹介するのはフルート・デュエット版です。
元の旋律を1stと2nd にほぼ均等に配分しながら無理なく補う形で二重奏にしてあり、ピアソラの粋な音楽を二人で楽しめるようになっています。特殊奏法も必要で技術的に難易度は高いですが練習用にも演奏会にも使えそうです。ソロで吹いたことのある方も、相手を見つけて挑戦してみてはいかがでしょうか。パート譜はなく、スコアを二人で見て演奏します。
【上級者向け】 (T)

華やかな二重曲(2Fl)

プッチーニより約半世紀前に活躍した、同じくイタリアの作曲家ロッシーニの代表作、「セヴィリアの理髪師」からいくつかの曲をドップラーがつなぎ合わせてフルート二重奏にアレンジした楽譜です。楽しく快活な旋律がドップラーらしい華やかな二重奏に仕立てられています。伴奏無しの二重奏でアンコールや口直しの曲をお探しの方に。
【中・上級者向き】 (T)

愉しい組曲をフルートで♪(2Fl)

86年の長い人生の中で、300曲以上ものあらゆるジャンルの音楽を作曲。また音楽のみならず、詩人、戯曲作家、天文学者、自然科学者、考古学者など、様々な顔を持つサン=サーンス。
天才の頭の中はちょっと未知の世界ですが、学ぶことそのものを愛し、尊重していた人なのかも知れませんね。
『動物の謝肉祭』はサン=サーンス51歳の頃の作品です。サン=サーンスはもちろん動物にも(虫にも)詳しかったそうです。
そしてこの楽曲からも分かるように、ユーモア(皮肉)のセンスもありそうです…。
詳しくはこちらをご覧ください⇒没後100年特別企画サン=サーンス ≪第5回≫
今回ご紹介する楽譜は2本フルートによるアレンジで、全14曲が収められています。 「ラバ」や「カンガルー」「ピアニスト」といった、フルート2本でどうやって?と思う作品も含まれます。 想像力と表現力がこの曲を輝かせるヒントになりそうです!『謝肉祭』らしく、2人で息を合わせて楽しく演奏してください!
※スコアのみの楽譜です。
【中・上級者向け】(U)

デンジャラス!?(2Fl)

「エアーボーン」などで知られる、G.ショッカー作曲のフルート二重奏曲です。軽快で躍動的な第1楽章、共に歌うような第2楽章、テンポが速く技巧的な第3楽章、の全3楽章から構成されています。演奏時間約8分とそんなに長い曲ではありません。変拍子がかなり多く使われており(第2楽章は後半のみ使われています)、おそらく、その不安定さから「デンジャラス・デュエット」というタイトルになったのではないかと思います。フルートニ重奏で、難しくてもいいから面白い曲をやりたい!と思っている方々へオススメします。なお、楽譜はそれぞれのパート譜ではなく、スコア譜が2冊セットになっています。
(I)

日本の唱歌をアレンジ(2Fl)

小さいころから口ずさんできた唱歌。CDを聴いたり、ピアノの伴奏で歌ったことがある方も多いことでしょう。どんな和音がくるのか、アンサンブルになったらどの音が合うか、大体は検討がつくと思いますが、そこはアメリカのフルーティストであり多作家であるショッカーの編曲、日本の音階ではないところがこの曲集の面白いところです。
曲目は紅葉、荒城の月、春よ来い、早春賦、故郷(ふるさと)の5曲です。 (※残念なことに曲集の中で、「春よ来い」と「早春賦」のタイトルが入れ替わってしまっています…。)
「紅葉」は1stフルートがメロディを吹き、2ndフルートが伴奏を担当します。間奏や後奏をショッカーがつけています。「荒城の月」は転調やユニゾンがあります。「春よ来い」は2ndフルートが8分音符で動きをつけており、かわいらしいアレンジです。「早春賦」は1stフルート、2ndフルートが交互に旋律と伴奏を担当します。オクターヴのユニゾンが出てくるので音程に注意が必要です。「故郷(ふるさと)」は1stフルートが旋律を吹き、2ndフルートは16分音符で伴奏を担当します。後半はどちらも16分音符で動いていきます。ショッカーによる後奏がつきます。
旋律を知っているからこそ、簡単に手軽に楽しめる二重奏です。
(B)

ショッカーの人気のデュエット作品をお一人でもお楽しみ頂けます! (2Fl.+AUDIO ACCESS)

人気のショッカーのデュエット作品(2Fl&Pf)を様々なスタイルでお楽しみ頂ける楽譜をご紹介致します。
こちらの楽譜には「3つのダンス」「遥かなる冒険」「続・3つのダンス」「福建の2本のフルート」のフルートパート譜(1st、2nd)とオーディオアクセスコード付です。 模範演奏とカラオケ伴奏がダウンロードでき、「1stパートのカラオケ」「2ndパートのカラオケ」「1st,2ndパートのカラオケ」が収録されているため、お一人でどちらのパートもお楽しみ頂けますし、フルートお二人で合わせをしたいという方も手軽にカラオケ伴奏でお楽しみ頂くことができる楽譜となっています。 またゆっくりなテンポやピッチを変更できる機能もありスタイルに合わせて練習ができます。 ショッカー自身が1stパートの模範演奏をしているので、もちろん演奏を聴くだけでもお楽しみ頂けますよ。(「続・3つのダンス」の音源は現在この楽譜のみの収録となっておりますので貴重です。) ぜひ様々な使い方でショッカーのデュエットの世界をお楽しみください。
※こちらの楽譜にはピアノ伴奏譜は含まれておりませんのでご注意下さい。
【中・上級者向け】(NS)

ジャズとクラシックの融合(2Fl)

「プロヴァンス組曲」はフルート二重奏です。曲はしっかりと作られながらも、ジャズのリズムやイディオムを使った9つの楽章からなり、それぞれ「入江の孤舟」「藤の蜜蜂」「ブイヤベース」「ミストラル」「海のきらめき」「ファランドール」「葡萄の木とオリーブの木」「遥かなアフリカを望んで」「エクスの泉」のタイトルが付けられ、プロヴァンスの風物を彷彿とさせます。
演奏時間:約10分

アンサンブル特集「ふたりでモルダウ」 (2Fl)

チェコの作曲家、スメタナの「わが祖国」は、6曲からなる連作交響詩です。その中でも第2曲の「ヴルタヴァ(モルダウ)」は特に有名で、演奏会でもよく取り上げられます。今回ご紹介するこの楽譜は、その「モルダウ」をフルート2本で演奏できるように編曲したものです。
基本的に全曲ですが、カットがあり、それぞれの情景(各楽章)で終止するよう編曲されています。どの楽章も、1st、2ndの音のつなぎを大事にしてください。
月光の場面は、原曲と同じようにフルート2本で音を紡いでいきます。水の精の踊りの弦楽器の部分はどちらのパートにも出てきませんので、そのメロディを感じて演奏してみてください。
オーケストラの楽曲をフルート2本で演奏するため、物足りなさは感じるかもしれませんが、良く編曲されていると思います。
【中級者向け】(B)

愉しい組曲をフルートで♪(2Fl)

チャイコフスキーは、バレエ音楽「くるみ割り人形」が初演される前、依頼された演奏会のために作曲中だったバレエ音楽から8曲をオーケストラのために組曲「くるみ割り人形」として発表しました。この組曲をフルート二重奏用にアレンジされたものがベーレンライター社より出版されました。
オーケストラで重要な役割を持つフルート・ソロを大切にしたアレンジで、1stと2ndが交互にメロディを受け持ちます。また原曲と同じ調性でアレンジされているので、曲の雰囲気をそのまま味わうことができます。オーケストラ作品を二重奏で演奏するため、やや難しい箇所もありますが、オーケストラではチェレスタやオーボエ、クラリネット、ハープなど他の楽器が受け持つメロディをフルートで演奏できるのも魅力のひとつです。全8曲が収録されています。今も人気のあるチャイコフスキーの作品をぜひお楽しみ下さい。
※スコアのみの楽譜です。
1.序曲 2.行進曲 3.金平糖の精の踊り 4.ロシアの踊り 5.アラビアの踊り 6.中国の踊り 7.葦笛の踊り 8.花のワルツ
【中・上級者向け】 (TO)

テレマン取って置きの二重奏(2Fl)

テレマンのフルート二重奏曲といえば、作品2の「6つのソナタ」と作品5の「6つのカノン風ソナタ」が有名で、レッスンなどでも吹いたことがある方が多いのではないでしょうか。作品2は1727年に出版され、作品5は1738年に出版されていますから、これらの作品はテレマンが40代から50代にかけて作曲したものです。 彼は1733年に「ターフェルムジーク」を、1737年には「パリ四重奏曲」を出版し、殆どの代表作がこの時期までに作られています。
今回ご紹介する2つの「二重奏曲集」はどちらも1752年に発表されていますから、テレマン70歳前後の作品です。驚くべきことに、この時期になっても彼の創作意欲は衰えず、この2つの「二重奏曲集」は当時新しい様式だった「ロココ様式」「ギャラント様式」を大幅に取り入れた、斬新な作品になっていて、作品2や作品5よりさらに面白い曲集になっています。そのため、近年様々な演奏会で取り上げられるようになりました。テレマンの二重奏はやってしまった、テレマンの二重奏は飽きたという方、新しいテレマンの魅力が見えてきますよ! 
(SR)

新発見!テレマンの二重奏とクヴァンツのソルフェージュの関係は?(2Fl/Method)

これまでテレマンのフルート二重奏といえば、作品2の「6つのソナタ」、作品5の「6つのカノン風ソナタ」の二つの曲集がよく演奏されていました。また、それで飽き足らない人は更に難しく、新しい様式で作曲された1752年の二つの曲集(「6つのソナタ」I・II)の計24曲が知られてきました。今回ご紹介する「9つのソナタ」はそれらのどれにも属さないソナタです。ロ短調/ホ短調/ト長調/イ長調/ト長調/ホ短調/ロ短調/ト長調/ニ長調の9曲は、調性から見ると1752年のものより簡単ですが、内容的には作品2と5より少し難しそうです。 これらの曲はながいあいだ忘れられており、数年前に発見されました。第二次世界大戦後、ベルリンにあったジングアカデミーの蔵書が行方不明となっていましたが、それがキエフで発見されその中にあった楽譜だからです。このような理由から、まだCDへの録音は行われておらず、演奏会でもほとんど取り上げられていません。テレマンの好きな方だけでなく、これから二重奏を勉強しようとする方の、セカンド・レパートリーとしてもお勧めできる楽譜です。
(SR)

クヴァンツの「ソルフェージュ」はソロの曲集ではなく、自作・他作を問わず様々な曲の部分、フレーズ、音型を集めた手書きの楽譜集で、誰のために何の目的で書かれたかについては不明です。後期バロック音楽に良く出てくる様々なフレーズが集められ、その中のかなりのものについてタンギング・シラブルやコメントが付けてあるので、バロック音楽の演奏法を知る上で、また、練習曲としても大変有益な楽譜となっており、特に後期ドイツ・バロック音楽を勉強する上では最上の手引書の一つと言えそうです。クヴァンツだけでなくエマヌエル・バッハ、フリーデマン・バッハ、F.ベンダ、J.G.グラウン、G.タルティーニ、などの作曲家に交じって、当時人気ナンバー・ワンだったテレマンの曲も譜例として使われていますが、そのテレマンの原曲が分からないものがありました。この中に使われているテレマンの譜例のいくつかは、2006年に出版された「2本のフルートのための9つのソナタ」(Barenreiter社版 ID:26688)の中に含まれていたからです。クヴァンツの「ソルフェージュ」を見ながら、テレマンの「9つのソナタ」を演奏してみるのも一興ではないでしょうか。
(SR)

フルート二重奏による“欲張り名曲集”(2Fl)

「クラシック・ヒッツ」というタイトル通り、19世紀頃に作曲されたクラシックの名曲をフルート2本で演奏出来るように編曲した曲集です。やさしく、短い曲がほとんどですが、後半の曲はやや長めです。初見練習・レッスンの副教材、また、アンコール・ピースとして、幅広くお使い頂けると思います。

ロシアの作曲家によるフルート二重奏曲集(2Fl)

ロシアの作曲家のおなじみのバレエ音楽などが、やさしい二重奏の曲集になりました。
チャイコフスキー、ボロディン、プロコフィエフ、ハチャトリアン、リムスキー=コルサコフ・・・の美しいメロディーが印象的な作品をお楽しみいただけます。
二重奏なのでもちろん音の数は少ないのですが、上手くアレンジされているので、原曲を思うことができるでしょう。
日ごろのエチュードのプラスアルファの教材として、仲間とのアンサンブルの楽しみの時間に、表情豊かに演奏してみてはいかがでしょうか。
(U)

手軽に楽しくヴァリエーション!(2Fl)

どこかで耳にしたことのあるような聴き馴染みのあるオペラのアリアを二重奏で奏でてみませんか。
こちらの曲集はドニゼッティやロッシーニ、ウェーバーなどオペラを数多く残した作曲家の作品から、代表作のアリアを主題と変奏曲にアレンジした計7曲が収録されており、主に、明るく華美な作品が中心です。
また、19世紀に活躍したチュルーやクンマー、フュルステナウなど著名な作曲家の教則本や曲集等からの抜粋となっているので、アンサンブルを楽しみながら、学習用として使用することができるのも魅力的です。アーティキレーションやフレーズ、強弱など細かく指示があるため、演奏しやすいかと思います。
主題はどの曲も20小節程の短い曲で、変奏曲へ移ります。変奏曲といわれると、長くて難しい・・・という印象がある方、手軽に楽しみたい時に是非どうぞ!
【中級者向け】 (KM)

エチュード プラスαのデュエット集(2Fl)

第1巻は47曲、第2巻は28曲からなり、あまり有名な曲は入っていませんが、第2巻の最後にはベートーヴェンのメヌエット、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」、ビゼーの歌劇「カルメン」などが入っています。トリルなどの装飾音が入っている曲やダイナミクスの変化が多い曲など、様々な曲が入っていますので、教則本と併用して使用するほか、初見練習用教材としても使用可能です。“初心者のための”とついていますが、曲によっては難しいものもありますので初心者から中級者向けです。
(I)

第1巻は47曲、第2巻は28曲からなり、あまり有名な曲は入っていませんが、第2巻の最後にはベートーヴェンのメヌエット、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」、ビゼーの歌劇「カルメン」などが入っています。トリルなどの装飾音が入っている曲やダイナミクスの変化が多い曲など、様々な曲が入っていますので、教則本と併用して使用するほか、初見練習用教材としても使用可能です。“初心者のための”とついていますが、曲によっては難しいものもありますので初心者から中級者向けです。
(I)

イタリア古典派のフルート二重奏曲集(2Fl)

収録作品は、
G.B.Viotti/Serenata Concertante per due Flauti
L.Gianella/Duo Concertante per due Flauti
S.Mercadante/Duo Brillante per due Flauti
こちらの楽譜はイタリア古典派の音楽が堪能できる曲集です。
この時代のイタリアでは弦楽器の製作も盛んに行われ、北イタリアの小都市・クレモナで製作された弦楽器は、現代でも名器として知られています。
この時代に活躍したG.B.Viotti(1755−1824)はヴァイオリニストとしても活躍した作曲家です。彼の生涯はイタリアだけではなくフランス・パリでも大きな功績を残します。 彼の作品は、ヴァイオリン協奏曲の作品が知られており、この曲集はフルート二重奏で演奏できる貴重な作品です。
L.Gianella(1778−1817)はミラノ出身のフルーティストで、ミラノ・スカラ座のフルート奏者として活躍しました。1800年パリへ渡り、パリの劇場で作曲家としてオペラ作品など残しました。フルートの作品も多数残されており、彼のフルート協奏曲は多くの演奏家によって今でも演奏されています。
最後にS.Mercadante(1795−1870)はオペラの作曲家としても有名で、また器楽のためにも作品を残しています。フルート作品では「フルート協奏曲・ホ短調」が馴染みある作品ですね。この曲集の中では一番身近な作曲家かもしれません。
収録されている曲は、1曲が4〜5分とあまり長くなく、明朗快活なメロディは演奏者も楽しむことができます。また、「急-緩-急」のような展開する部分があり、テンポや曲調の移り変わりも面白いです。この曲集でイタリア古典派の作品を気軽に楽しんでみて下さい。
(TO)

タンゴ!タンゴ!(2Fl)

19世紀後半から20世紀にかけて作曲されたアルゼンチンタンゴを二重奏で楽しめる楽譜を紹介します。収録されている曲は、ピアソラの「リベルタンゴ」やギタリストでタンゴの作曲家でもあるビジョルドの「エル チョクロ」など、このジャンルで代表する曲ばかりです。今回この曲集の編曲を手掛けたディエゴ・コラッティの作品も収録されています。中級者向けにアレンジされており、アルゼンチンタンゴの特徴的なリズムを気軽に堪能できる1冊です。編曲したコラッティはオリジナルの曲を聴くことで、アルゼンチンタンゴのスタッカートやシンコペーションのリズムを感じ取ることができ、フレーズを理解するのに参考になると言っています。
気軽に楽しめる作品ですので、オリジナルの曲を聴いていただき、友人やフルートの仲間と一緒にアルゼンチンタンゴの世界をお楽しみください。
【中級者向け】 (TO)