解説
19世紀中葉から伝承されてきた「3つの古い民謡」を、鼓笛隊風に編曲した、愉快で楽しいピッコロ三重奏曲です。I.「ヴィヴ・ラ・カナディエンヌ」(Vive la Canadienne!)は「カナダ万歳」を意味し、1910年以前のケベック州で親しまれた非公式な国歌で、起源はフランスの古い民謡「derrièr’ chez mon père」(父の家の裏側にて)とされます。II.「放浪のカナディアン」(Un Canadien Errant)イギリス植民地時代のカナダは、1791年の「憲法法」によりローワーとアッパーに分割され、それが起因で反乱が勃発(1837-8)し、敗れた反乱軍は死刑や国外追放を余儀なくされました。その亡命者たちの「愛国賛歌」として歌われました。起源には諸説あり、歌詞は既存の民謡から、旋律はフランス系カナダ人の民謡「J’ai fait une maîtresse」(私に恋人ができました)に基づきます。III.「ドンキー・ライディング」(Donkey Riding)は1857年頃からカナダ、英国、米国北東部で歌われた労働歌で、スコットランド民謡「Highland Laddie」を編曲したものとされます。楽章名は「ロバの乗馬」でなく、当時使われていた蒸気機関で動く巻き上げ機(donkey engine)を指します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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