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マラン・マレは、ルイ14世の宮廷を舞台にヴィオル (ヴィオラ・ダ・ガンバ) の名手として大いに活躍し、作曲家としても、オペラ、ヴィオルを中心とした室内楽作品を多くの残しています。貧しい靴職人の子として生まれ、聖歌隊を経て、コロンブにヴィオルを、リュリに作曲を学んだマレーは、1676年に、宮廷室内楽団 (Musique de la chambre) の地位 につきました。「マレは天使のように奏でる」 と当時の評にありますが、その演奏ぶりは、どのようであったのか、その作品から推測してみたいものです。「スペインのフォリアによる変奏曲」 は、<ヴィオル曲集> 第2巻に含まれています。フォリアは、15世紀のポルトガルに起こり、17世紀にスペインで流行した踊りで人々が踊り狂うところから、「フォリア」 の名が付けられました。17世紀後半にフランスのルイ14世の宮廷に導入されてからは、ゆっくりと荘重な舞曲に変わりました。マレによるこの変奏曲では、ヴィオルの様々な演奏技巧を引きだすだけでなく、カスタネットを打ち鳴らすスペインの舞踏の描写も見られます。もともとは主題と31の変奏曲から成っていますが、、独奏フルートのためには、重音奏法の変奏曲は省き、24曲が選ばれています。楽譜だけからは容易に近付けないので、ヴィオルの演奏から演奏の着想を得るといいでしょう。(H.P.シュミッツ 「バ ロック音楽の装飾法:シンフォニア刊」 にヴィオルのための原曲が載せられています。)(解説/三上明子)スタッフより
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