解説
K.J.アンデルセン (1847-1909) はデンマークに生まれ、フルート奏者、作曲家、また指揮者として活躍しました。フルートの為に美しい演奏会用小品だけでなく重要な練習曲も多く書き残しています。この曲は 『ALTES』 1巻で基礎技術・奏法を習得した初級者の為の補充練習曲です。E.ケーラーの 15 Easy Exercise op.33 Book 1』 の技術程度に相当し、彼の練習曲の中で最初に学習する初級用テキストです。系統立てられた技術内容が、段階的に組み込まれ、基礎テクニックを充実するために最適であることから、一般的に広く活用されています。特に、調性の発展には配慮がされており、#、bが4つまでの長調、短調の18の調性により、3部形式で作曲されています。各々の曲が、基本的リズムによる同系反復の動機で構成され、曲全体がワンパターンであることから、各々の曲で学習する目標、目的が明確になっています。基礎技術の習得に欠かせない必須練習曲です。さらに基礎技術を磨くには、『100 Posthumous Studies』 を併用してください。(解説/佐野悦郎)ニュース
関連サイト
注文ボタンのない商品につきましては、右上の「お問い合わせ」よりお願いします。