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フルーティスト、指揮者、作曲家として、ゴーベールはそれぞれの分野で才能を開花させました。教育者としてもパリ音楽院フルート科教授を務めた他、師タファネルと連名で有名な教則本を1923年に出版しています。ゴーベールは1894年、15歳でパリ音楽院フルート科で1等賞になった後、16歳にしてパリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者になりました。また、1905年には、指揮の経験が浅いまま、パリ音楽院管弦楽団の指揮者メサジェのアシスタントとして務めることになりました。また、同年、ローマ大賞の2等賞も受賞しています。「ロマンス」(1905)は、そのような多忙な中で作曲されたのでしょう。出版されているゴーベールのフルート作品としては、最も早い時期に当たります。小品としては規模の大きな曲で、長い旋律線が伴奏形を変えて展開します。アレグロ・モデラートの中間部をはさんで静かに最初の旋律に戻ると繊細な伴奏形が絡んで曲を閉じます。この曲は、フルーティストのジョルジュ・バレール(1876 - 1944)に捧げられていますが、バレールは、この曲の作曲された1905年にアメリカ合衆国に旅立っているので惜別の意があったのかもしれません。(解説/三上明子)スタッフより
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