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先頃亡くなったコープランドは、生粋のニューヨーク育ちのアメリカの作曲家でした。20代にパリに留学して、ナディア・ブーランジェらに師事し、フランス伝統の教育も修めた人でしたが、帰国した後は、アメリカの風土性を強調し、ジャズの手法を好んで用いた作品を生み出しました。この「デュオ」を吹くとき、私はいつも、パリで生み出された作品の持つ様々な香水の香りから開放され、洗いざらしの木綿に触ったような心地よさを感じます。コープランド自身はこの曲について、「いくぶん田園風の叙情的な作品」 で 「比較的シンプルな和声と旋律線によってできている」 と言っています。フルート独奏の素朴なレシタティーヴォで始まる第1楽章。常に微細にテンポが変化するデリケートさを持ち、ピアノ・パートと緊密な有機性をもって構成されています。ジャズのイディオムが巧みに折り込まれています。第2楽章はコープランド流の幾分悲しさを伴った詩的表現。後味は爽やかなんだけれど、ちょっと得体の知れない感じ。第3楽章は、コープランドお得意のリズム強調の生き生きした楽章。フルートとピアノのかけ合いが即興のような生きの良さを生むでしょう。(解説/三上明子)スタッフより
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