解説
山田耕筰は大正から昭和にかけて日本楽壇を主導した作曲家。1908年に東京音楽学校を卒業。1910年にベルリン王立高等音楽学校に留学し、L.C.ヴォルフに師事しました。日本におけるドイツ・ロマン派音楽の提唱者である一方、日本的な表現を追求し、優れた歌曲を残しました。欧米でも作曲家、指揮者として活躍し、1936年にはフランス政府よりレジオン・ドヌール勲章を授与されています。アジア太平洋戦争中は、戦時楽壇体制の構築に参与し、1944年に大日本音楽文化協会の会長に就任。「この道」は北原白秋の詩、山田耕筰作曲の歌曲で、1927年の作品。「『この道』を主題とせる変奏曲」は1930年に作曲され、献呈された岡村雅雄により初演されています。華やかな序奏と主題、装飾的な8つの変奏とコーダから成り、ワルツ風の第4変奏、短調に転じる第5変奏を経て、終曲は堂々としたコーダです。昭和初期のモダニズムが漂う文化サロンの雰囲気を感じさせる作品です。(解説/諸田大輔)ニュース
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