解説
単一楽章の変拍子を伴う極めて軽妙な小品で、超高速で一瞬のうちに過ぎ去ります。変則的なリズム動機が、高速回転する歯車のように精密にかみ合い、緻密なアンサンブルが要求されます。一瞬の乱れも許されませんが、短時間で演奏技量を披露するには最適の作品です。随所に2度の不協和音、半音階的断片楽句、累積4度和音が用いられ、調性は薄れ、現代的な響きを放ちます。全体はロンド風三部形式の構成です。「前半」は4/4拍子を基本としつつ、変拍子を交えます。ジャジーでコミックな連続リズム動機に、奇妙な半音階旋律がまとわりつきます。「中間部」(6/4)は、リズムの異なる3本の旋律が綾を成し、「後半」も同様に変拍子を交えた6/4拍子を基本とします。類似したジャジーな連続リズム動機が変拍子によって妨げられながらも、糸車のように巻き込まれていきます。その後3本の音階旋律が急速に模倣され突進し、結尾は並行増4度音階に[F-C-F]動機が炸裂します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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