解説
華やかな夜の舞踏会の情景を、臨場感溢れる「イタリア歌劇場風」に描いた、単一楽章の技巧的二重奏接続曲です。前奏Allegro vivo(4/4)[g]では力強い同形反復動機が音楽を牽引し開幕となります。続くAllegro giusto(4/4)では三部形式のセレナータ風主題[B]がギャロップの間奏に挟まれ、クラリネットとフルートが交互に美しく歌います。前奏と間奏が再現され、次のLargo(3/4)では美しい二重奏アリア[f]が共に悲しく嘆きます。再び前奏と間奏を経て、Moderato cantabile(4/4)[B]三部形式では意気揚々とした旋律を披露します。間奏と主題は一体となり、次々と華麗に変奏され、華やかな舞踏会は、前奏断片を回帰し、幕を下ろします。ルイージ・バディアはナポリのサンピエトロ・マイエッラ音楽院でフルートをP.ボンジョルノ、作曲をG.ドニゼッティに学んだイタリア・ロマン派のフルーティスト、作曲家です。院長のS.メルカダンテとの衝突により卒業証書を受け取らず、その後欧州旅行に出かけ1855年にパリとブリュッセルに滞在。1870年には妻と共にロンドンに移り住み、祖国を偲び本作品を書き上げ、同地で1872年に初演されました。(解説/佐野悦郎)ニュース
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