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L.ロレンツォ (1875-1962) は、アメリカで活躍したフルーティスト兼作曲家です。後にイーストマン音楽学校で教鞭を執り、晩年までに管楽室内楽曲を主体とする多くの作品を書き上げました。勿論の事、フルートの練習曲と室内楽は特に有名であり1、2、3、4、5本のための作品は周知の通りです。中でもこの『華麗なる奇想曲・3人の名人 (ヴィル トゥオーゾ) (1930) 』 は文字通り超絶技巧のアンサンブルであり、終始一貫して3人の超技巧のカデンツァは渦巻きの応酬の様です。その華麗な技には驚かされ、泣かされます。また、この作品の楽譜の片隅には 「立って演奏する」 というコメントがあります。恐らく作曲者自身の要求であろうと思いますが!かつては座奏であったフルート室内楽が、発表されたこの日から立って演奏する様になったのです?そのうえ、フルート室内楽の座 (地位) が彼によって確立され、また、近代フルート演奏技術の講座も彼の有名な2冊の練習曲 『9つの大練習曲』、『ノン・プルス・ウルトラ』 により確立されたのです。彼の功績はフルーティストの総てを奮い立たせたのです。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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