解説
この 『25の練習曲』 は現在でも世界で広く 【中・上級基本技術練習曲】 として多く活用されている必須の書です。これはドゥルーエ (1792-1873) が1827年にショット社で出版した、第4部からなる教則本 『理論的完全概論』 の中の第4部の全抜粋であり、《24曲の芸術 (音色、運指、舌、調性のための技術) 練習曲》 と最後の12ページに及ぶ総合練習で、種々の演奏技法が網羅されている 《練習曲》 から成っています。彼は旧式 (8鍵式) フルートの巨匠であったことからこの練習曲は#系調性傾向 (7#、5bまでの長、短調) を示しています。華麗な旋律線と連続的な基本音型による同型反復の陰影が美しく特徴的であり、T.ベルビギエの 『18の練習曲』 と同様に基本奏法と技術練習の宝庫です。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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