マルセル・モイーズ (1889-1984)

マルセル・モイーズは1889年、フランス東部ジュラ県のサンタムールに生まれ、1984年、アメリカ・バーモント州のブラトルボロで亡くなったフランスの偉大なフルーティストです。1904年よりパリに居を移してアドルフ・エヌバンに師事し、翌年パリ音楽院のタファネルのクラスに入学、さらにその翌年、わずか一年の在籍で一等賞を獲得し卒業しました。演奏家としてオペラ=コミック座管弦楽団、パドルー管弦楽団、パリ音楽院管弦楽団、等の首席奏者を歴任しました。作曲家からの信頼も厚く、1934年にはイベールのフルート協奏曲をパリで初演しています。教育者としても1932年にゴーベールの後任としてパリ音楽院の教授となり、途中大戦期の5年間の休職を挟んで1948年まで在職しました。その後はアメリカに渡り、ピアニストのルドルフ・ゼルキン、ヴァイオリニストのアドルフ・ブッシュらとマールボロ音楽祭を立ち上げ、またスイスのボスヴィルをはじめとした世界各地でのマスタークラスにおいて多くのフルーティストに影響を与えました。息子ルイ・モイーズをはじめアンドレ・ジョネ、オーレル・ニコレ、トレヴァー・ワイといった多くの素晴らしいフルーティストを指導しました。日本には晩年、1973年(松本/東京/神戸)と77年(松本)に訪れ特別レッスンを行いました。

基礎教則本

  • 商品ID:2359

    LE DEBUTANT FLUTISTE

    モイーズ、マルセル

    「ソノリテについて」の予備基礎練習で、低音域から中音域、中音域から高音域とすべての音に触れられるように考えられています。また初級者のために調号を使わず臨時記号で書かれているため調号に気を取られることなく、音づくりに集中して取り組めるよう配慮されています。奇数ページは応用練習になっていますが、学習者の呼吸状態や練習時間などに合わせて偶数ページの練習だけでも良いと書かれています。「ソノリテについて」が少し難しい方はこちらの教則本がおすすめです。初めて出会う「音」を大切にした教則本です。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2371

    DE LA SONORITE,JAPONAISE

    モイーズ、マルセル

    モイーズ自身も美しい音とはどんな音なのかを問い続け、生涯研究を続けた音づくり。吉田雅夫氏の訳で1934年にLeduc社より出版されたものです。音づくりについて追求し、「音色と音の同質性」「低音の柔軟性」「アタックと音の連結」「音の豊かさ」「演奏解釈における音の統制」の5項目に分けて書かれています。吉田氏が「私がフルートを手にしてから現在に至る迄、常に私の座右にあるのが此の本である。」と残しているように、多くのフルーティストが長きにわたり使い続けている1冊です。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2369

    DE LA SONORITE:ART ET TECHNIQUE,FRANCAIS (ENGLISH.DEUTSCH)

    モイーズ、マルセル

    3ヶ国語(仏・英・独)で書かれてます。内容は日本語訳と同じ、音づくりについて。モイーズは毎日変化するアンブシュアをどのように修正することが出来たのか、後のフルーティスト達に残しておきたいと思ったことから出版を決意しました。「ソノリテについて」は、他の管楽器奏者の音づくりの参考にもされるほど貴重な教則本です。語学を勉強されている方は、こちらの教則本もお手に取ってみてはいかがでしょうか。
    日本語版はこちら 詳細情報を見る
  • 商品ID:11807

    TONE DEVELOPMENT THROUGH INTERPRETATION

    モイーズ、マルセル

    スタッフのおすすめ楽譜掲載中
    モイーズは、歌手や他の楽器の演奏者から多様な表現方法を学ぶため、沢山の楽曲を聴き、素晴らしい旋律を収集していました。この教則本は、音の柔軟さや表現方法を学べるようにオペラのアリアや器楽曲の美しい旋律を選曲した全90曲が収められています。「Melody Book」とも呼ばれ、多くのフルーティストに親しまれている教則本です。モイーズはオペラ歌手と同じ表現や音色になるように繰り返し練習しただけでなく、いろいろな調でも練習をしました。調性を変えることで異なった音色や表現方法を習得しようと試みたようです。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2363

    EXERCICES JOURNALIERS

    モイーズ、マルセル

    「ソノリテについて」に次いで多くのフルーティストが日課練習に取り入れている教則本で、半音階、スケール、分散和音を組織的に配列し、4つのグループ・26のパターンを考えました。序文に記されている順序で進めると約1ヶ月でこの教則本の全てを練習することができます。限られた練習時間で効率よく練習に取り組めるように緻密に計算された教則本です。これらの練習は、演奏に必要な技術練習を含んでおり大変重要な基礎練習の1つでしょう。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2361

    GAMMES ET ARPEGES,480 EXERCICES

    モイーズ、マルセル

    上記「日課練習」をさらに補うために出版された音階と指使いの技術練習です。テクニックのさらなる完成を目指し、フルートの全音域の指の動き、音の均一性を追求した1冊です。タイトルのとおり480パターンの分散和音を、巻頭に書かれている番号に沿って様々な調性で練習を行うことで、バランスよく技術練習ができるよう考えられています。この練習内容については、モイーズに師事していたアンドレ・ジョネの書籍「音楽的考察」(楽譜ID:35144)に詳しく書かれており、より効果的に技術を得ることが期待できます。毎日の練習に取り入れることで技術の向上と維持につながる教則本です。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2365

    MECANISME-CHROMATISME

    モイーズ、マルセル

    1928年に出版されたこの教則本は、モイーズが半音音階練習とフィンガリングの練習用にメカニズムをパターン化。テクニックの向上に重点を置いています。半音音階やあらゆる調性をしっかり訓練することで、フレンチ・スクール作品に柔軟に対応する力が身につき、さまざまなニュアンスで表現できるように考えられた重要な1冊です。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2364

    ETUDES ET EXERCICES TECHNIQUES

    モイーズ、マルセル

    フルートの技術を隅々まで習得するために考えられた練習曲です。ソノリテ(低音域や跳躍する音の均質性)、タンギング、フィンガリング(高難度な指使い)、レガートを含む内容で作られており、低音域から高音域の全音域で練習が可能で、曲頭に書かれている指示に従って演奏します。常にmf でゆっくりと演奏するように心がけるといいでしょう。より優れた技術の向上と維持のためには欠かせない練習が詰まっています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2362

    ECOLE DE L’ARTICULATION

    モイーズ、マルセル

    各課題に注意点や練習方法が示されており、低音域から高音域までまんべんなく技術を習得できるように考えられています。また、巻末にはパガニーニ「常動曲」やF.ヒラー「ピアノのための練習曲」などダブル・タンギング、トリプル・タンギングの習得に必要な練習や、徐々に跳躍する音へのタンギング練習など、さらに技術を極めることができる1冊です。様々なパターンのアーティキュレーションに触れることで、フレンチ・スクール作品をはじめ、いろいろな時代の作品にも対応することができるでしょう。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2370

    20 EXERCICES ET ETUDES SUR LES GRANDES LIAISONS

    モイーズ、マルセル

    更なる技術習得のための教則本で、「1オクターヴ以上の跳躍する音のロング・スラー」「トリル」「シングル・タンギング、ダブル・タンギング」「フェルマータと滑らかさを備えたレガート」等、難度が高い日課練習となっています。ここでも均一した音を追求し、フルートで最大限のパフォーマンスができるように研究された練習内容です。モイーズの妥協をせず、真摯にフルートと向き合いながら作られた技術練習の内容に感銘を受けます。
    特撰コーナーにて取り上げています⇒再発見!エチュード・コレクション「第6回目」 詳細情報を見る

演奏・奏法について

  • 商品ID:12154

    THE FLUTE AND ITS PROBLEMS : TONE DEVELOPMENT THROUGH INTERPRETATION FOR THE FLUTE

    モイーズ、マルセル

    マルセル・モイーズは、フルートの演奏に関して 「多様な音色を持ち、密度の濃い、洗練された、おおらかな、あるいは柔軟性のある豊かな音を自分のものにする」 ためには、ヴァイオリンやチェロのためのソナタやコンチェルト、さらに歌やピアノから多くのメロディーを集めそれらを音楽的に分析し、また、偉大な芸術家達の演奏を聴き、そしてそれと同じくらい豊かにそれらの作品を演奏してみること、と言っています。こうしてモイーズが集めた、特に声楽曲の収集をもとに、その研究の成果を著わしたものが「私のフルート論」です。出版にあたっては、モイーズ自筆の文章と楽譜をそのまま印刷、製本し、別刷りで有馬茂夫氏訳・吉田雅夫氏監修による日本語版を付けてあります。モイーズ自身の息使いが聞こえてくるような、貴重な一冊です。 詳細情報を見る
  • 商品ID:23288

    HOW I STAYED IN SHAPE (COMMENT J’AI PU MAINTENIR MA FORME)

    モイーズ、マルセル

    現在ヴィブラートは音楽表現するうえで欠かせない技術の1つですが、1900年初頭の管楽器のヴィブラートはどうだったのでしょうか。当時の演奏スタイルについてモイーズの視点で語られているのが大変興味深いです。収録されている曲は、練習曲や様々な楽曲のフレーズを厳選して集めており、ダブル・タンギング、スラー、前打音等アンブシュアを整えた後、音づくりなど技術練習を取り入れる内容で、プロの演奏家をはじめ音楽を愛する愛好家の方へ向けて晩年に作られた教則本です。(楽譜ID:21825の日本語訳です) 詳細情報を見る
  • 商品ID:21825

    HOW I STAYED IN SHAPE (COMMENT J’AI PU MAINTENIR MA FORME) (ENGLISH/FRENCH/GERMANY)

    モイーズ、マルセル

    1974年にモイーズの自筆譜で出版されたこの教則本は、ニコラス・ダニエル校訂で1998年にSchott社より3ヶ国語(英・仏・独)に翻訳され出版されました。世界中のフルーティストに愛用されている教則本の1つで、日本語訳はシンフォニア社より出版されています(楽譜ID:23288)。 この教則本については、吉田雅夫氏の「フルートと私」(楽譜ID:19008)で述べられており、実際のモイーズのレッスン話等、当時の様子を窺い知ることができます。 詳細情報を見る
  • 商品ID:21461

    TECHNICAL MASTERY FOR THE VIRTUOSO FLUTIST(FACSI.)

    モイーズ、マルセル

    高難度な指使いについて考察した内容で、シャミナード「コンチェルティーノ」を例に指使いの難しい個所を取り出し練習方法を探っていきます。これまでの音階と分散和音だけではなく、この教則本では新しい時代の作品にも対応すべく、どのような練習方法が効果的なのかを読み取ることはできます。こちらの教則本はモイーズの自筆譜とヴェルナー・リヒター氏によるドイツ語訳に三上明子氏、三上時子氏共訳の冊子をお付けしています。生涯フルートの上達について考え続けていたモイーズを身近に感じられると同時に強い探究心も感じとれます。 詳細情報を見る

オリジナル練習曲

  • 商品ID:2374

    24 PETITES ETUDES MELODIQUES AVEC VAR.

    モイーズ、マルセル

    シンプルで短いメロディと変奏曲からなる練習曲です。パリ音楽院の学生をはじめ、モイーズのレッスンを受講する沢山の生徒達が使用した練習曲で、約16小節の短いメロディ(主題)からフレーズの組み立て方、音色、タンギング、リズム変奏等、基本的なテクニックを習得するために作曲されました。今なお、多くの学習者のために使われる教則本です。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2375

    25 ETUDES MELODIQUES AVEC VARIATIONS

    モイーズ、マルセル

    「24の旋律的練習曲と変奏」のさらなる練習に取り組むために考えられた練習曲です。初級に比べ、フレーズが長くなり、跳躍する音、ダブル・タンギング、トリプル・タンギング、アタック等が変奏曲の中に展開されており、ただ技術練習をするだけではなく、フレーズを大切にしながら練習するように考えられています。 「24の旋律的練習曲と変奏」と「25の旋律的練習曲と変奏」の2冊は、基本的な音楽表現と奏法について作曲されましたが、この練習曲で学んだことが楽曲に活かされるよう考えられています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2389

    48 ETUDES DE VIRTUOSITE,1ER CAHIER

    モイーズ、マルセル

    オリジナル練習曲の上級に位置するこの教則本は、跳躍した音、アタック、スタッカート、トリル等を含む48曲が1巻・2巻に分かれて出版されました。モイーズのレッスンでよく取り上げられたアンデルセンの練習曲を活かした内容で、さらに近代の作品にも応用できる技術練習です。こちらの教則本も短いメロディ(主題)があり、メロディを基に緻密に考えられたリズム変奏が組み込まれており、モイーズのきめ細やかな練習方法を知ることができます。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2390

    48 ETUDES DE VIRTUOSITE,2E CAHIER

    モイーズ、マルセル

    第1巻では主に♭系の長調、短調の練習曲、第2巻では♯系の長調、短調の練習曲が中心となっています。リズム変奏では、トリル、クロマチックスケール、ダブル・タンギング、トリプル・タンギングが取り入れられ、全巻で総合的に学習が出来るように深く考えられた練習曲です。オリジナル練習曲は音楽の基本的な部分から徐々に発展させ、より高い技術の習得を目指す教則本です。これらの練習曲を取り組んでいくことで音楽表現を豊かにし、フルートの魅力を引き出せるようモイーズの想いが込められています。 詳細情報を見る

モイーズ校訂練習曲

  • 商品ID:2360

    18 EXERCICES OU ETUDES DE BERBIGUIER

    モイーズ、マルセル / ベルビギエ、ブノワ・トランキル

    T.B.ベルビギエ「18の練習曲」は様々な出版社から出版されているように、フルーティストにはお馴染みの教則本ですが、モイーズの校訂版として1949年にLeduc社より出版されました。初級の終わりから中級者の練習曲で、ここでは替え指を使わずオリジナルの運指で練習すること、フレーズを大切にした息継ぎをとること等が書かれています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2382

    GRANDES ETUDES CARACTERISTIQUES DE BERBIGUIER

    モイーズ、マルセル / ベルビギエ、ブノワ・トランキル

    T.B.ベルビギエ(1782-1838)は独学でフルート、ヴァイオリン、チェロを学び、1805年にパリ音楽院に入学し和声学を学びました。フルートの作品では教則本の他、二重奏や三重奏の作品もありレッスンで使用される頻度も高いです。この練習曲は、中級の終わり〜上級者向けの練習曲で、全11曲からなる大練習曲です。5ページに及ぶ作品もあるため、分散和音、跳躍する音、音階などの技術面の他、曲の構成力でも勉強になります。冒頭にはモイーズの注釈、楽曲にはフレーズを大切にした息継ぎが書かれています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2367

    26 EXERCICES,OP.107 DE FURSTENAU,1ER CAHIER

    モイーズ、マルセル / フュルステナウ、アントン・ベルンハルト

    ドイツのフルーティストで作曲家、A.B.フュルステナウ(1792-1852)は、フルートのための作品も多数あり、華やかで技巧的な作品は演奏会でしばしば取り上げられています。この教則本は、Preludio(前奏曲)付きの練習曲で1巻と2巻の分冊で出版されました。第1巻は「♯」の調性でまとめられています。各曲の注意点や練習のアドヴァイス、フレーズを大切に考えられた息継ぎが書かれています。ロマン派の基本技術練習曲は音楽性、技術面で大変勉強になります。仏・英・独語で記載されており学習者にとってわかり易く校訂されています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2368

    26 EXERCICES,OP.107 DE FURSTENAU,2E CAHIER

    モイーズ、マルセル / フュルステナウ、アントン・ベルンハルト

    第2巻は「♭」系の調性でまとめられており、2冊で「♯」「♭」6つの長調、短調を基本の調性として各課題に取り組める内容となっています。この教則本では、トリル、スタッカート等の課題が明確に示されているのも特徴です。難易度は「アルテス 第 3巻」に匹敵し、第1巻同様、各課題の冒頭に前奏曲があり、1つ1つの課題をクリアしながら進めていくことで、基本的な技術のさらなる向上が期待できます。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2384

    BOUQUET DES TONS,OP.125 DE FURSTENAU

    モイーズ、マルセル / フュルステナウ、アントン・ベルンハルト

    A.B.フュルステナウの練習曲の中で最も有名な作品で、「音の花束」の愛称で親しまれています。24曲からなる練習曲は華やかで技巧的な作品のため、しばしばコンクールの課題曲にも取り上げられます。フュルステナウは旧式の9鍵のフルートを使用していたため、原曲は最低音Hの音が使われていますが、モイーズ校訂のLeduc版ではC管用になっています。
    PETERS版はこちら(楽譜ID:4766)
    HOF版はこちら(楽譜ID:11346) 詳細情報を見る
  • 商品ID:2381

    12 ETUDES DE BOEHM

    モイーズ、マルセル / ベーム、テオバルト

    Th.ベーム(1794-1881)はドイツのロマン派を代表するフルート奏者で作曲家です。また楽器製作者としてシステムの改造・改良を行い、フルート・システムの大改造によりフルート作品も発展することとなる大変重要な人物です。この練習曲もフルーティストに馴染みのある作品で、1949年にモイーズ校訂版としてLeduc社より出版されました。タファネル=ゴーベール「17の日課大練習」やモイーズ「日課練習」のような要素があり、全調性での技術練習が組み込まれています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2380

    24 CAPRICES-ETUDES,OP.26 DE BOEHM

    モイーズ、マルセル / ベーム、テオバルト

    多くのフルーティストが学習している練習曲の1つで、全調24曲の中にアーティキュレーション、トリル、タンギングなどの総合的な奏法と美しい旋律で構成された練習曲です。モイーズによる息継ぎの表記、各楽曲のアドヴァイスが書かれています。ベームによるシステム改良は現代のフルートの土台となり、フルートと共に演奏技術やフルート作品も大きく発展していくことになります。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2385

    24 ETUDES JOURNALIERES DE SOUSSMANN,OP53

    モイーズ、マルセル / ススマン、 ハインリッヒ

    H.ススマン(1796-1848)はドイツ生まれのロマン派のフルーティストで作曲家です。1822年にロシア・サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場の首席奏者を務めた他、王室礼拝堂でも活躍しました。1836年に音楽総監督に就任しロシアでその生涯を終えました。ススマンの「実用教則本」の一部を抜粋した練習曲で、モイーズの注釈付きで出版され日本語訳も付いています。アルテスの3巻相当の難易度となり、「♯」「♭」全調の総合的な技術練習曲で、今も多くのフルーティストの教材として使われています。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2372

    50 ETUDES MELODIQUES,OP.4 DEMERSSEMAN;1

    モイーズ、マルセル / ドゥメルスマン、ジュール=オーギュスト

    J.A.ドゥメルスマン(1833-1866)は11歳の若さでパリ音楽院に入学しJ-L.チュルーに師事しました。翌年、12歳でフルート科の1等賞を得ると、「フルートのサラサーテ」などと称され繊細で華麗な演奏が讃えられました。作曲家としてはフルート作品を中心に数多くの作品を残していますが、練習曲で残っているものは、「50の旋律的練習曲 Op.4」のみで貴重な練習曲です。モイーズの校訂でLeduc社より2分冊で出版されており、第1巻では、音・フレーズ・タンギング・トリル・アーティキュレーション等、総合的な技術を学ぶことができます。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2373

    50 ETUDES MELODIQUES,OP.4 DEMERSSEMAN;2

    モイーズ、マルセル / ドゥメルスマン、ジュール=オーギュスト

    モイーズはJ.A.ドゥメルスマンの「大変奏曲”トレモロ” Op.3」や「”オベロン”の主題による大幻想曲」を自身でも演奏したりレッスンで取り上げています。美しい旋律に華やかで技巧的な作品はフルーティストの表現の幅を広げてくれます。この「旋律的練習曲」は中級者から取り組める作品で、技術練習とともに50曲のメロディは技術・奏法のみならず音楽性や表現力を身につけ、近代の作品にも活かされるでしょう。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2682

    40 STUDIES,OP.101 (ED.M.MOYSE)

    ユーグ、ルイジ

    L.ユーグ(1836-1913)は、トリノ大学の地理学の教授でもありフルーティスト・作曲家で、フルート作品ではヴェルディ「仮面舞踏会の主題による大協奏幻想曲 Op.5」が知られています。この練習曲は音階練習曲で♯6つ、♭5つまでの調性で構成されており、各課題曲にはモイーズによる息継ぎの箇所とその課題に合ったアーティキュレーションでの練習方法が載せられています。音階の反復練習ですがフレーズが分かり易いため基礎練習も楽しく取り組むことができます。 詳細情報を見る

編曲作品による練習曲

  • 商品ID:2376

    100 ETUDES,D’APRES CRAMER,1ER CAHIER

    モイーズ、マルセル

    J.B.クラマー(1771-1858)がピアノのために作曲した「84の練習曲」「100の日課練習曲 Op.100」より、フルートのためにモイーズが選曲・編曲し、1933年に出版されました。クラマーはドイツのピアニスト、作曲家で、日本ではピアノ練習曲のクラマー=ビューロー「60の練習曲」で広く知られています。 第1巻では、レガート、アーティキュレーション、跳躍、さまざまなリズム等が取り上げられ、初級の終わり〜中級者の技術練習におすすめです。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2377

    100 ETUDES,D’APRES CRAMER,2E CAHIER

    モイーズ、マルセル

    第2巻では、第1巻の技術練習に加えタンギング(シングル/ダブル/トリプル)が加わり、全2巻でフルート演奏に必要な奏法・技術が身につくように考慮されています。また、100曲のメロディに触れることで習得する技術が偏ることがなく、幅広く練習することができます。多くのフルーティストを指導したモイーズが指導者の目線で、また演奏者の目線で選曲・編曲することにより効率よく練習できる内容になっているため、日課練習の補足練習としてもおすすめです。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2379

    10 ETUDES D’APRES KESSLER

    モイーズ、マルセル

    J.C.ケスラー(1800-1872)はドイツのピアニスト、作曲家です。F.ショパンと親交があり、ケスラーはショパンに「24の前奏曲 Op.31」を献呈、ショパンからも「24の前奏曲 Op.28」を献呈されています。この教則本では、ピアノのために作られた「24の練習曲 Op.20」から10曲を選曲、校訂しました。アーティキュレーション、跳躍する音の柔軟性、タンギング等を含む技術練習でもあり、メロディ+伴奏形で作られた作品では変奏曲を思わせます。 詳細情報を見る
  • 商品ID:2383

    25 ETUDES DE VIRTUOSITE D’APRES CZERNY

    モイーズ、マルセル / ツェルニー、カール

    ピアノの練習曲でお馴染みのC.ツェルニー(1791-1857)の「50番練習曲 Op.740」より25曲を選曲し、フルートの練習用に校訂しました。ツェルニーはオーストリアのピアニスト、作曲家でベートーヴェンやフンメルに師事しています。多くの作品はピアノのための作品ですが、室内楽曲等を合わせると1000曲以上も作品を残しています。原曲を活かした練習曲になっていますが、課題によって移調されている曲もあります。技術内容は、タンギング、レガート、アーティキュレーション、アタック、装飾音等について。中級の終わり〜上級者向けの練習曲です。 【ピアノ練習番号:7、31、11、19、35、37、10、8、36、16、42、22、29、34、9、43、39、45、20、33、44、30、40、6、24】 詳細情報を見る
  • 商品ID:2387

    12 ETUDES D’APRES CHOPIN

    モイーズ、マルセル

    ロマン派を代表する作曲家の一人であるF.ショパン(1810-1849)の「12の練習曲 Op.10」「12の練習曲 Op.25」「3つの新練習曲」より選曲し、12曲をフルートの練習用に校訂しました。ピアノの超絶技巧練習曲で、演奏会に取り上げられる頻度も多い作品です。難易度は高く、上級者〜最上級者向けです。分散和音、半音階、スタッカート、レガート等、技術練習曲でもありますが音楽的にも大変素晴らしい作品です。 【ピアノ作品番号:Op.10/1、Op.10/2、Op.10/11、3つの新練習曲 No.3、Op.25/11、Op.25/1、Op.10/5「黒鍵」、3つの新練習曲 No.2、Op.25/9「蝶々」、Op.25/12「大洋」、Op.25/2、Op.10/11(3曲目とは違う編曲)】 詳細情報を見る
  • 商品ID:2378

    20 ETUDES D’APRES KREUTZER

    モイーズ、マルセル

    フランスのヴァイオリンの名手で作曲家のR.クロイツァー(クロイツェル)(1766-1831)はヴァイオリンの教則本「42の練習曲」を執筆しました。ベートーヴェンが1803年に作曲した「クロイツェル・ソナタ Op.47」は彼に捧げられた楽曲でその名が知られています。そのクロイツェルの教則本より20曲をフルートのために選曲し校訂したものが1929年にLeduc社より出版されました。上級者向けの練習曲で分散和音、種々のアーティキュレーション、トリル、跳躍する音のレガート他、総合的な技術練習に加え、後期古典派〜ロマン派の作品において、その時代の様式感を知ることができ大変勉強になります。 【ヴァイオリン練習番号(原典版より):29,38,8,21,7,14,17,6,42,28,36,30,32,34,16,27,37,22,10,33】 詳細情報を見る
  • 商品ID:2388

    10 ETUDES D’APRES WIENIAWSKY

    モイーズ、マルセル

    ”ヴァイオリンのショパン”と呼ばれるH.ヴィニャフスキ(1835-1880)は、ポーランドのヴァイオリニスト・作曲家で、マズルカやポロネーズをはじめ、自演のために華麗で技巧的な作品を多く作曲しました。ヴァイオリンのための練習曲「エチュード・カプリス Op.18」と「新しい手法 Op.10」より10曲を選曲しフルートのために校訂しました。跳躍する音の旋律、華やかな装飾音符、分散和音等の技巧には高度な技術が必要ですが、それらは演奏表現をさらに広げることとなるでしょう。 【ヴァイオリン作品番号(原典版より):Op.18/3、Op.18/7、Op.10/5「サルタレロ風」、Op.10/7「カデンツァ」、Op.10-2「ヴェロシテ」、Op.18/6、Op.18/4「サルタレロ風」、Op.10/3「エチュード」、Op.10/1「飛躍」、Op.10/9「分散和音」「オーストリア国歌変奏曲」】 詳細情報を見る